こたつの中の宇宙遊泳
子供の頃の変なあそび1
最近もうめっきり寒くなりましたよね。わたしは家ではこたつの虫と化しています。さて、子供の頃の自分だけの変な遊びってありますか?わたしはよく、こたつに潜り込んで、布団の隙間が1ミリもないように真っ暗闇にした後、身体を全く動かさないようにして、意識だけになった自分を暗闇と一体化させて遊んでいました。これをやると、とっても不思議な感覚になって面白いと思って繰り返していたんです。
呼吸で揺れる動きも最低限にして、じっとして動かさないでいると、ついには体の感覚がなくなります。するとまるで暗闇に自分が浮かんでいるような感覚になって、やがて宇宙遊泳をしているような自由自在感!不思議な高揚感を味わいます。でも次の瞬間”恐怖”がこみ上げてくるんです。
本能的に、この遊びはずっとやってるとヤバい。ということを感じていました。恐怖を無視していつまでも遊んでいると、自力では戻れなくなるような気がしてきて、もっともっと怖くなるんです。ただ、そんなスリルも楽しみつつ、そこまでは想定内なので、あらかじめ、怖くなったら布団を蹴りだす!と決めていたり。夕食前のわずかな時間で母親が呼びに来てくれることが分かっていたり。脱出方法を考えておくことで宇宙トリップは無事に終了していました。
ただ、大人になった今思うと、好奇心とは言え結構危険なことをしていたなと思います。まずこたつに潜り込むこと自体、身体が脱水状態になりかねません。ましてや意識の遊びなんて、そのまま寝てしまう可能性だってあったかもしれません。わたしは瞑想はした事が無いのですが、今思うとこの遊びこそが瞑想状態に近かったのかもしれません。禅病なるものもありますから、自己流であまりに深い瞑想は推奨されないのも頷けます。
子供の頃の変なあそび2
さて、今度は水と一体化です。水というか、お風呂のお湯です。これは今でもたまにチャレンジするんですが。もうあの頃のように、無意味な事に向けられる集中力がありません!やっぱりすんごい意味ないって分かってるので、こたつ宇宙も水になるのもやる気になりませんね笑
でもまあ子供の頃は面白がってやっていたわけです。お風呂でも基本的にやることは同じです。湯舟の中で楽に座って、お湯の中で腕が浮くようにだらんと力を抜きます。ひたすら体の力を抜いて、動かさない。すると自分がお湯と一体化しているように感じられてきます。
水は物質なので、意識だけの存在になったように感じた宇宙遊泳のような高揚感はありません。でもまあ、おお~って感じで。そこそこ楽しい感じです。明るい所で行いますから、視覚がいつまでも現実世界にあるので、戻れなくなるような怖さを感じることもありません。お手軽なプチトリップですね。
今でもあるプチトリップ
これは遊びではないんですが、寝る時にふと実家の布団で寝ていた当時の天井を見ている感覚になることがあるんです。当時の家具の配置も、壁からの距離もああこんな感じだったなとか。
寝転んでいる自分の視点から見ている映像そのままを見ている感覚。単純に思い出しているのとはちょっと違って、もうそこに居る。時間も空間も超えてトリップしている。
もしかしたら私たちはどこへでも好きな次元にプチトリップできるのかもしれません。懐かしい余韻を少しだけ味わって眠ると、不思議な安心感が得られるかもしれませんよ。肉体はそのままで。意識のプチトリップ。