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【祝ピオレドール生涯功労賞】山野井泰史氏 ホロスコープ考察①

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最強クライマー山野井泰史氏について

【生きているのが不思議】【90年代、2000年代初め世界最強のクライマー】といわれ、好きな登山家1位にも選ばれるほど根強いファンの多い同氏。数々の世界の高峰への輝かしい登攀記録を持ち、そして2002年に凍傷で10本の手指を失っても高難度のクライミングルートに挑み続けておられます。このたび、2021年10月27日、登山界のアカデミー賞ともいえるピオレドール事務局により次世代の登山家に大きな影響を与えたクライマーに贈る「生涯功労賞」にアジア人として初めて受賞されることになったそうです。おめでとうございます!

 

 

やっぱり僕のやっていたことは間違いじゃない(↓この笑顔である)

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す。すげー。2002年のギャチュンカン北壁登攀後に、妻である山野井妙子氏とともに重度の凍傷を負いながらも奇跡の生還の後、手足の指を失ってもなおこの笑顔です。そしていい山だったなあと満足そうにしておられます。なんていうか、人間とはすごいのだなあというか凄い人がいるのだなあと思います。(11:48~)

 

間近に死神を見たはずの男は指を失いながらも挫けていなかった。むしろ輝いていた。”いい登山だったとほんと思うから。うん、いい思い出。全然ギャチュンカンに対して悪い印象はない。今もね。とってもいい登山だった。面白かった。やっぱり僕のやっていたことは間違いじゃない。みたいな感じで。”

 

他人にはよくわからないですよね。でも本人はとても喜びを感じているのだろうなという事は、はたから見てもなんか分かります。そういう意味ではなんだか安心して見ていられるというのは、やはり尽きる事のない太陽を発揮している証拠なのでしょう。

 

 

 

 

 

山野井氏ホロスコープ考察

これだけの偉業を成し遂げる原動力は何か。何に突き動かされているのか。わたしたちには分からない世界をホロスコープで覗かせて頂きたいと思います。

 

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太陽おうし座1度。サビアンシンボルは【山の頂から流れる清らかな小川】

この度数の人は自分の遺伝的、家系的資質が活性化して生まれつきの資質にもっともふさわしい境遇に引き込まれます。それにはほとんど抵抗できないのですが、自分の運命を受け入れることで大きな幸運や喜びがもたらされます。(愛蔵版サビア占星術 著 松村潔 p209)

生まれつきの資産を使い切る。資産とは、肉体だと思うのです。

おひつじ座の活力と体の中に埋れた資質が結合してここでは非常に激しい動きが発生するのが通例です。その人だけが個人的に持つ運命的な力が急速に開かれたかのように状況が展開してゆくでしょう。体の中に埋め込まれた資質の解放なのでここでは力が他の人に分け与えられることはめったにありません。たいてい、この解放によってその人の持つその人特有の人生が生まれてきます。できれば何らかの専門分野で自分の生まれつきの才能に結びついたものを努力して開花させるのが一番ですが、この度数域では具体的な分野に携わるよりも人生の動きそのものにおうし座の力が働くことが多いのです。この人は自分のことに手いっぱいで、他者に理解を示す余裕は中々ありませんから、知らず知らず排他的な人生になることもあるでしょう。(愛蔵版サビア占星術 著 松村潔 p208)

 

おひつじ座の火の活動エネルギーがすべて注がれるのがおうし座1度です。おうし座といえばゆったり~まったり~のんびり~みたいな。自然素材の服に心地良い空間。新鮮な食材を生かした素朴かつ豊かな食事にティータイム。というイメージなので、過酷な登山とは正反対じゃないか?と思いましたが、それはあくまで一般的な測りでモノを考えた場合であると気づきました。(1:09~)命綱なしで岩に張り付きながら”家にいる時より100倍落ち着く”と言う山野井氏を見て。へ~落ち着くんだあ。。へぇ。。

 

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他人は関係なく、当人にとって快適であり、心地の良い環境であればそれがどんな環境であってもおうし座的な象意に当てはまっているとも読めます。自分にとって心地いい環境に身を置く。12星座の2番目ですから、すべてにおいて主観的であることが自然なんですね。良い意味で他人はどうでも良いのでしょう。このフラットな意味で他人はどうでも良いという空気感は、山野井氏のインタビューなどで随所に感じられます。

 

山野井氏:僕がチョ・オユー南西壁を一人で登った時のエピソード。単独無酸素で8000メートル峰の新ルートから登頂を果たして下山している時に、ノーマルルートをトライする隊とすれ違った。そのうちの一人が僕にお茶を勧めてくれたんです。その時一瞬、「ここで勧められたお茶を飲んだら、僕の単独登攀は成立しないんじゃないか?」って頭をよぎった。だけど、勧められているものをここで断る必要性はない。もし登山史のなかで「あいつは単独登攀じゃなかった。なぜなら他の登山者からお茶をもらったから」と言われたって、そんなの関係ないよね。僕はチョ・オユーを登って降りてきて、お茶を勧められたから飲んで、それで幸せなんだから(笑)。そこに変なルールは持ちたくないという話を登山連絡官にしました。それは今でも変わらない思いです。結局みんな外に対しての意識がありすぎると思う。登山の世界も冒険の世界も。要はチョ・オユーを登って降りてチベットからおんぼろのトラックに乗って帰ってくる時に、その登山を振り返ってみて幸せだったかどうか、その気持ちがすべてでしょ? たぶんそこで、「単独登攀だからお茶をもらわないよ」と断って帰ってきたら、僕はきっとそこでは幸福感を得られなかったような気がします。だから、貰っておいてよかったなって今でも思います。(switch onlineインタビューより)

 

山野井氏:トランシーバーを使いたくないとか、シェルパを使いたくない、フィックスロープ(固定ロープ)を使いたくないとか、僕にもありますよ。でもそれはあくまでルールというよりも、これをするとたぶん自分にとって幸せな登山で終わらないということがわかっているから、やらないと決めているこだわりなだけであって、対人的なものではありません。だから酸素ボンベを使わずに無酸素で8000メートル峰を登っているのも、やっぱりこの生身の体でハァハァ息切らしながら、低酸素で乾燥した薄い空気を胸に出し入れする呼吸の音を聞いてみたいし、相当息苦しいけれど、その呼吸の音を聞きながら真っ白な山頂に向かっていきたい。かっこつけて言うわけでもなく本当にそう思っています。(switch onlineインタビューより)

 

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このインタビューを見て思ったのは、月的な思考とは無縁だという事。繰り返し語られるのは外側へのアピールではなくて、自分にとって幸せなのかどうか。対して月はどこまでも大衆・外側へのアピールに過ぎないんです。そこが力がないって言われる核心でしょう。外側へのパフォーマンス。栗城さんを引き合いに出すのも悪いけれど、そのあたりに決定的な違いを感じずにはいられません。何が君の幸せ?

 

  
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体感覚を味わう。酸素の薄い場所での、肉体の疲れ、そして降りてくるとまた体に酸素が入るときのさわやかさ。この体感覚を丁寧に味わうことが、五感の鋭いおうし座的な生きる喜びであるとも読めます。金星ともコンジャンクションなので純粋に楽しんでいる事もわかります。ただそれだけではこのような偉業に至る原動力には及ばないでしょう。次に起爆剤になっている源は何か見ていきます。

 

 

 

 

 

 

冥王星天王星・火星おとめ座(合)でスーパーサイヤ人

原動力が何なのか見つけました。一言で言うと積んでる”エンジンが桁違い”と言っていいのではないでしょうか。自らが語るように(2:40~)”山に発狂し続けている”という言葉はここから生まれているのでしょう。

 

 

まずは火星9度。サビアンシンボルは【未来派の絵を描く男】

この度数の人は他人よりも突出した個性的な表現をしようとしてわざわざ奇をてらった行動をとる事もあります。ありきたりものを嫌いマニアックになる傾向があります。(愛蔵版サビア占星術 著 松村潔 p370)

対外的に自分を打ち出す時に使うエネルギーが火星です。やる気スイッチが入る場所。エベレストに登らないのはこれかも。ありきたりなものではつまらないと感じ、人と違うほどやる気が出る。

エベレストのあの人の多さとベースキャンプの雰囲気というのは容易に想像できてしまう。そうすると僕は行けないな。(中略)そういうふうにシミュレーションしていくと、エベレストで興味のあるルートがなくなってきてしまった。だったらわざわざ無理に見つけようとしなくてもいいやって思った。近くにいい山はいくらでもあるわけですから。こうやって座ってぼーっと山を想像している時が楽しいです。(switch onlineインタビューより)

 

 

次に天王星12度。サビアンシンボルは【ベールをはずされた花嫁】

この度数の人は自然界の未知ものに対する探究心が強く、知らないことがあるという事が許せない性格かもしれません。なんでも明晰なものにしてゆこうとしますが、頑固な探究心は自分自身をも息苦しくさせてしまいます。(愛蔵版サビア占星術 著 松村潔 p374)

しつこく探求する頑固な探究心。登頂するためには様々な角度からの攻略方法を検討するはずです。緻密な分析や探究ではおとめ座の右に出るものはいません。実際にインタビューでこのように語っています。

よく一緒に登る友人から「山野井さんはクライミングに関しても言えるけれど、特別天才肌ではないと思う。ただ目標を定めた後に、自分がその目標に向かって何をしなければいけないか、計画を立て始めてから下山して一息つくまでの半年から1年のこの一連の流れを計算するのが上手ですよね」と言われたことがある。自分で言うのは恥ずかしいけれど、確かにそれは得意だと思います。山を見て、自分に何が足りなくて何をしなければいけないか、心肺機能を高める、足の筋肉はここらへんが足りない、どんなギアを使ってどんなタクティクス(攻略法)で登ろう、精神的な部分だとたぶんこういうふうに追い込まれるだろうから、こういう精神状態をつくりあげていこうとか、そういう目標に向けた計画立てが得意。というか1年中それしかやっていないですからね(笑)。他のことや社会生活のことは本当に考えていない。(switch onlineインタビューより)

 

 

そして冥王星14度。サビアンシンボルは【家系図

この度数の人は、失われそうな資産を保管するために信頼できる家族的な人の輪を作り出すことになります。あるいはそれに参加することもあります。血縁のような閉鎖的な関係の中で特別な恩恵を与えたり、受け取ったりすることでしょう。(愛蔵版サビア占星術 著 松村潔 p376)

ここでもまた遺伝的に受け継がれる資質を生かすようなシンボルに無尽蔵の力を与える冥王星が乗っています。冥王星は破壊と再生ですから、何度でも這い上がるような肉体的にもタフな資質を兼ね備えているという風にも読めます。そして唯一無二の奥様である妙子さんとのつながりを示唆しているようにも思えます。信頼できる家族。これらが重なり合いコンジャンクションしているので、各天体の意味が強まります。そしてその矛先はうお座の14度の土星と180度で向かい合っています。うお座ですから、閉鎖的で非日常な世界、物理現実を超越したような環境に意識が向かったのでしょう。困難であればあるほど活性化する。この一連の星を使っている間はスーパーサイヤ人化しているようなイメージを受けました。

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ヨセミテ国立公園

人里離れ救助体制もない隔離された地へ行き、ヨセミテやアルプスと同じようなクライミングをしようという心意気の人は、僕の周りにはいませんでした。僕はもっともっと大きなところへ、山の奥へとむかい、同じような感覚を味わいたいと思っていたんです。(YAMA A HACKインタビューより)

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ところでスーパーサイヤ人って形態とレベルが結構細かく分かれていたんですね。なんとなくイメージだと、こんな金髪で感じ↓完成したスーパーサイヤ人。ですが、これはまだまだ序の口の形態ですね。

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その後スーパーサイヤ人2⇒3と経て、スーパーサイヤ人4。ここまでは↓なんとなく見た事あったんですよ。

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そしてスーパーサイヤ人ゴッド!しらなかった。。

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そしてゴッドの力を吸収したサイヤ人スーパーサイヤ人ブルー!同じく知らなかった。。強さレベルで言ったらブルーが最強との事。

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さて話を戻しますと、山野井さんはどの段階のスーパーサイヤ人に当たるのでしょうね。おそらく、限界に挑戦しながら、喜びの中で登山をしているときはゴッドやブルーの領域ではないでしょうか?ちょっと話が脱線しましたが、疲れたのでもうちょっと細かいホロスコープで考察②へつづきます。

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