◐月星座乙女座の涙◑

おとめ座は12星座の前半の最後。個人の完成を目指すべく完璧さを求めるサインです。

エレメントは地。活動宮は柔軟。地のサインの2番目、おうし座の物の所有⇒物を維持管理し長持ちさせることに注力します。

モノには肉体も含まれるので健康でいるための食事や運動など自身のメンテナンスに完璧さを求めるかもしれません。または、労働に奉仕の心や義務感や使命感をもって取り組む非常にまじめで現実的なイメージのサインです。

先程、小惑星ベスタの記事を書きました。ベスタはその由来からおとめ座とさそり座に関連づけられています。義務を果たすことに生涯をかけるほど集中する。それによる犠牲もいとわない。また、ウェスタの処女 - Wikipediaによるとウェスタをはじめとした処女神は「出産による死と再生」ではなく、異界への接続こそつかさどる。とあります。

tiisanaherbyasan.hatenablog.com

まさに、義務や労働はおとめ座の象徴するところですが、月がおとめ座にあるという事になるとそういった幻影を見てしまうことになります。自分の中にはそういった要素が実は無いのです。実は無いにもかかわらず、義務感、使命感をもって頑張って労働するべきだと思わされている。月で頑張るほど、見せかけの義務感によって、本音から湧き上がる行動が制限されるような感覚になるでしょう。義務感で頑張れば頑張るほど自分の首を絞めることになります。

太陽星座おとめ座と明確に違う点は、太陽であるならばどんなに他人からは犠牲になっていると思われるような状況であっても、義務感から何かを犠牲にすることもその人にとってはほんとうに楽に生きられる道になります。それどころか人生の喜びがあります。他人には可哀そうだとか大変そうに映るかもしれませんがね。

月ではそういった喜びとは無縁の焦燥感や劣等感で悩まされることになります。持ち合わせていない性質を持っていなくてはいけないと思い込み、狭い視野で努力してしまうとますます月の思う壺になります。満たされることのない承認欲求から、過剰に人にアピールすることで一時的に人気は獲得するかもしれませんが、実力が伴わない為に失脚することにもなります。

他には、 良かれと思って自分なりの健康維持方法を実践しているが実は脅迫的になっていて自分を苦しめているとか。完璧さを求めて身だしなみについて人からどう見られているかが異常に気になるとか。整理整頓など部屋の片づけが苦手で負担になっていたり。完璧さを目指すために優等生であろうとするも、失敗談をなじられたりだらしなさや不潔さを指摘されたり、おとめ座的なことが出来ない事に劣等感を感じていたりすることがあるかもしれません。

このような態度を辞める救済措置には2つ方法があり、

・１つは自身の太陽意識を使うこと。

・2つ目は月の180度真向いにある逆月星座うお座の性質を持ち合わせていることを利用して月からの脱皮を試みます。

うお座には全てを包括する曖昧さがあります。完璧であってもいいし完璧でなくてもいい。清い所があってもいいし濁っているところがあってもいい。ごちゃまぜに溶け合っているからこそ、何者にでもなれると同時に、何者にも完全には染まらない。このような世界観では義務感に縛られている暇はありません。自由に揺蕩うように幾重にも変化しながら何にも固定されない性質を秘めています。自分の中にある理屈では割り切れないうお座成分を許して優しく育てることができた時、月おとめの呪縛からは脱皮することに成功しているのではないかと思います。

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