ずっと自由時間@占星術blog

宇宙や星や日常のこと

神田沙也加さんに見る12ハウスおとめ座の月

  

www.youtube.com

 

 

神田沙也加さんのおとめ座の月

f:id:tiisanaherbyasan:20211222163818p:plain

※1986年10月1日 出生時間は不明ですが、4時39分という情報が確かであれば。

 

神田沙也加さんはとても才能あふれる方と、異論を唱える人はいないでしょうけれど、おとめ座の月ですから幼い頃から本人はそうは思えなかったのでしょう。しし座の個性(パフォーマンス)をより完璧に形にするためのおとめ座の批判精神や分析力で完璧主義に走ってしまったと解釈すると自然かと思います。

 

彼女が挑んだのは両親と同じ業界(歌手+俳優=ミュージカル俳優)で、いつも美しい歌声ですが、どこか鬼気迫るような空気感、一発逆転しなければならない!と強く心に決めているかのような気迫がテレビで見ている側にも伝わってきていたように思います。

 

素人が言うのもおこがましいですが、改めて聴くと、とっても素敵な歌声なんだけれども、”自身の歌声に彼女がくつろいでるような空気がない”とも感じます。そんな個の完璧な確立を追求する姿勢がおとめ座の月らしさを感じさせます。月は誰か(両親や世間)が認めてくれると思っている姿になろうと努力することで生きるための大事なエネルギーまでもを消耗してしまうのです。

 

f:id:tiisanaherbyasan:20211222164231p:plain

 

宮本亜門さんも5:30~あたりから

名前じゃなくて、松田聖子の娘さん。っていうので、自分がしっかりしなくちゃっていうのが強かったんじゃないかと思いますね。周りから見たら生き急いでるような、テンションの強さはあったと思いますよ。

 

そしてアナ雪で一大旋風が巻き起こったときははまり役!すごく合ってる!素敵!と思ったと同時に失礼ながら、ようやく努力が報われて良かったね!という気持ちになりました。沙也加さんはずっと忙しく活躍していたはずですが、アナ雪で初めて世界的な作品で日本国民全体を巻き込むほどスケールの大きなポジションに立ったと感じます。

 

松田聖子さんの娘だからではなく、誰もが彼女の能力・才能で夢をつかみ取ったという風に見たと思います。が、月に執着しているかぎりどんなに努力して追い求め、なんとか実現したとしても、他人が褒めてくれても満足することはありません。幻想だったと気づく以外に抜け出す方法がないからです。

 

サビアンシンボル】おとめ座1度:男の頭

 

目に見えるはっきりとした対象に集中することで、知性は具体的な能力を持つことになりますが、しかし特定のことに集中しすぎて全体性を見失います。対象の細かい特徴を把握することに長けている人です。(著松村潔 愛蔵版サビア占星術p361)

 

おとめ座第一グループ…明晰な視点を獲得する。(中略)個人の生き方を確立し、他者と自分を区別するには、実は合理主義や物質主義に価値観を集中させなくてはなりません。(中略)個人という基準は物質的な肉体の区別だけに根拠を置いているので、個の確立というおとめ座の目的を果たすには、心理や感情に関心を抱くことを捨てて、目に見えるものに意識を集中させなくてはならないのです。(著松村潔 愛蔵版サビア占星術p360~361)

 

12ハウスの月(母親)について

 

社会でとてつもなく成功している母親は外の世界で太陽を発揮しているので、家の中での太陽にはなかなかなれません。本来、子育てをしている女性は家の中で自身の太陽を発揮していると解釈します。

 

さて、ハウスは環境を表しますが、月を母親の象徴と読むと12ハウスにある月は現実に存在しない母親。夢の中にいる母親。見えない世界にいる母親。まさに社会で永遠のアイドルをしている母の姿と重なります。

 

 

  
www.youtube.com

 

おそらく当時40代後半かと思いますが、アラフィフになっても、これだけ現役バリバリのキラキラしたお母さんが近くに居たらどうでしょうか?歌唱力も創作意欲もオーラもノリも見た目も、なかなか衰えないスーパースターが傍に居たら。動画後半はサービス精神満載でノリノリのアイドルしてます。さすがです。

 

その強い光に照らされた側は、劣等感を刺激されてしまう事も多いでしょう。しかも比較されやすい同じ業界。まだ足りない、もっと完璧にならなくちゃ。分析を重ねて努力してしまうほどに、幼心が傷ついていく背景があったとしたら悲しいですね。

 

欠損は罪じゃない

全ての人に言える事ですが、別にスターになる必要ってないですよね。それに時代を象徴するようなスターになれる人ってそうそう居ません。

 

ただ生きている分には、特別で凄い存在じゃなくても、誰かの役に立っていなくても、お金が稼げなくても、美人じゃなくても、お話し下手でも、掃除ができなくでも、料理ができなくても、太っていても、個性的じゃなくても、友達がいなくても、恋人ができなくても、仕事ができなくても、内向的でも、当たり前ですが罪にはなりません。

 

f:id:tiisanaherbyasan:20211222162023j:plain

 

 

欠点に関しては心無い人から何か言われたり、バカにされたりすることはあるかもしれませんが、自分だけはそれでも「それ(欠損)って別に罪ではないよね?」って事を冷静に知っておくだけで、自分を否定せずに済みます。

 

欠損があってもただ生きてるだけだったらいいじゃないかと。これって客観的事実です。ただ生きてるだけで別にいいんですよ。胸を張って良いんです。何者かになる必要ははじめから無かったんです。社会がなにかと劣等感を煽ってくるのはお金を使わせるためですしね。

 

 

f:id:tiisanaherbyasan:20211222162101j:plain

 

どんな人でも、社会のルールに従って他人に迷惑をかけていなければ、欠点を批判されて良い人間など居ません。それに人間は100%欠損がありますからお互い様です。分かりやすい人(むき出しの人)と分かりにくい人(人からは見えない人、隠すのがうまい人)がいるだけの差でしょう。

 

脅迫されて、目指さなきゃいけない姿なんて無いです。それは、嘘です。喜びの中で、こうなりたいと思ったのなら、それがその人だけの太陽の道です。太陽を発揮している時、明るく暖かい昼間の世界のように月は初めて出番を失います。

 

f:id:tiisanaherbyasan:20211120153046j:plain

 

サビアンシンボル】太陽てんびん座8度と火星やぎ座26度

また、彼女は太陽星座はてんびん座で美しさや華やかさ、ファッションやトークのセンスの良さは生まれつき持ち合わせているので芸能界に向いていたと思います。

 

太陽てんびん座8度のサビアンシンボルのように実際に休業していた時期もあったようですが、再度復帰してご活躍されていました。35歳はちょうど太陽の年齢域を終えて、火星の年齢域への移り変わりの時期でした。火星やぎ座26度のサビアンシンボルのようにこれからさらに芸術面で才能が花開くシナリオがあったと思いますので、非常に残念です。

 

【太陽てんびん座8度サビアンシンボル:荒廃した家の中で燃え盛る暖炉】

この度数の人は一度捨ててしまった希望でも改めて取り上げ、もう一度チャレンジします。何度挫折してもまた取り組めばいいのですから素直に自分の本当の夢を認めて戻ってきた人は強い再生力を手に入れます。(著松村潔 愛蔵版サビア占星術p407)

 

【火星やぎ座26度サビアンシンボル:水の妖精】

この度数の人は自分の属する文化の中にある古きよきものを受け取り、芸術面や文化的な活動の中でその古きよきものを再生させることができるでしょう。感受性に優れていますが、華美な趣味や安逸に流れる傾向も隠せません。(著松村潔 愛蔵版サビア占星術p543)

 

 

冬至】陰に引き込む力から明るく暖かい陽の世界へ

12月22日。本日は冬至ですから陰の気が一番極まる日であると共に陽へと反転する日です。12月18日は陰の気がぐっと高まっている時節ですし、ちょうど積雪のあった寒さ極まる札幌公演だったのが何とも言えない偶然を感じます。

 

幼い頃から常に潜んでいる月的な思いに駆られて努力するも、自信を失ってしまう。月によって生きるエネルギーをも奪われてしまう。もし自分の陥りやすい罠の領域がなんなのか知っていたら。知っているだけで、なんだ、そうだったんだと。悩みが解決する前に、問題が消滅してしまう。問題じゃないから、解決する必要がなくなる。

 

そして自分だけの太陽のシナリオを歩むうちに、月の不安定で感情的、そして純粋な思いも丸ごと面倒を見てくれるような安定した太陽が、出来上がっていくのではないでしょうか。太陽意識は月の自分を見捨てません。見捨てるどころか、やさしくあやしながら、時に不安定な感情を否定することなく、うまく励ましてくれます。そういう時もあるよね、そうだよね、わかるよ、と。

 

物理的に太陽の光が一番弱くなる時節は私たちの心にも影響があります。晴天率とうつ病の関係性や気候がその地域に住む人に与える影響は様々な研究がされています。実際に天候と心の変化を身近に感じ取れる人も多いのではないでしょうか。もっと暖かくて、天気の良い場所での公演だったら、結果も違っていたかもしれないと思えてなりません。心からご冥福をお祈りいたします。