【絶望は死に至る病】N天体とT冥王星のハードアスペクト
絶体絶命って経験ありますか?
なぜ立て続けに困難ばかりが押し寄せるのか。
神様の試練としか思えないような個人の限界を超えた出来事。
もう絶望だ…助からない…!
お手上げです…ああ、私がすべて間違っていた…!
と完全降伏させるまで冥王星は決して許してくれません。
そんなトランジットの冥王星の影響について書いていきます。
絶望の高校時代:N 土星に T 冥王星が 0度 & 水星 180度
まず、N(ネイタル)は生まれた時の星の配置で、T(トランジット)は現行の星の配置のことです。私のちょっと重めな?高校時代の話ですがお付き合い下さい。
当時は占星術など全く知らずに過ごしていましたので星の影響など分からなかったのですが、後から考えるとどうにもできないあの圧力って絶対に星の影響では?と思って調べてみたら、ズバリそうでした。
具体的にどんな影響があったかと言うと、高校入学後、とにかくメンタル面で日常生活が異常にしんどくて友人とのコミュニケーションや勉強が急に上手くいかなくなりました。うまくいかないと言っても、いじめに遭うとかではなく、周りはいい友人ばかりだったのに、自分だけが精神的な気分の落ち込みがひどく、見えない檻で隔離されたように周りとの波長が合わなくなってしまったのです。今思うと、完全に鬱状態で、パニック障害とかだったと思います。
そう、わたしはキャピキャピの高校時代を全く過ごしていません!!毎日、地面にめり込むような目に見えない圧力に抗って生きていました(泣)ネイタルで冥王星が金星にオポジション(180度)なので、金星の年齢域に特に圧力がかかっていたことは今では納得できます。楽しい高校時代を過ごしてみたかったなあと今でも思いますね。でも星には抗えませんからね。
さて、私は元々ネイタルの星回りに土星と水星のオポジションもあるのですが、ふたご座の水星だからか、水星の年齢域(8~15歳)でも特に困ったことはなかったんですね。水星に土星が絡んでいると、水星は初等教育の範囲なので、土星によって言葉の発達の遅れや勉強が苦手になるなどとも書かれている文章を見たことがありますが、勉強に関してはむしろ得意で努力さえすれば、やっただけできるようになると感じていました。
しかし、高校に入り、N土星にT冥王星が近づくとそうはいきませんでした。思い当たる理由はなく、無慈悲にすべてが取り上げられたように、脳内で急に思考がうまく繋がらなくなったんです。何をするにも思考がスローモーションになり、考えや話をまとめられなくなってしまいました。
話すことは勿論、最終的にうまく呼吸することすら出来なくなってしまったんですね。吐くと吸うのバランスがよく分からなくなり、授業中は呼吸が常に苦しかったです。当時の自分には誰かに相談したり、病院に行ったら?と声を掛けたいですが、きっとうまく言語化できなかったでしょう。なので理解してもらうのは難しいでしょうし、薬漬けになって余計におかしくなっていたかもしれませんね。
特につらかったのが、授業中に指名されるとパニックになり、息が続かないのです。それまでは得意だった音読がうまく出来なくなりました。わたしはまるで自分が認知症になってしまったと思い、毎日できない事が増えていくのでそんな自分がダメ人間だなぁと感じて、地面にめり込むほど自己肯定感の低い高校時代を過ごしました。
まさに、絶望とはこの事。授業に出てきた「絶望とは死に至る病である」というキルケゴールの言葉に、心の底から本当やなと妙に納得していました。これは、生きていかれないなと。
で、皮肉な事に、クリスチャンの高校だったので毎朝の礼拝があるんですね。そこで、ふん!嘘ばかり言いやがって!と本当に印象に残っている聖書の言葉があります。(クリスチャンの人に怒られそう…ごめんなさいね)
イザヤ書46より
「あしあと」
ーーー主よ、私が最も困難で苦しかった時、足跡が一つしかついていなかった。
私があなたを必要としていた時、あなたはどこにいたのでしょうか?
ーーーあなたは決して独りぼっちではなかった。
一組の足跡しかなかったとき、
私はあなたを背負って歩いていたのだ。
おいおいおい!嘘でしょう?こんなにつらいんだからさ、神も仏もないだろ!と思いながらも賛美歌を歌い、アーメンで締めていました。(またクリスチャンの人に怒られそう…ごめんなさいね)
冥王星がもたらした変容と再生
とはいえ、嵐のような冥王星は生まれてからたった15年間の間に出来上がった私の価値観を徹底的に破壊して生まれ変わらせました。聖書の中で主は私を背負って進んでいたというのも、今ではあながち間違いではないと感じられるようになりました。自分はなす術がなくても、時間が解決してくれることもありますからね。この場合の神様の正体って時間だったのかなと思っています。
こうして最終的には悪態をつくような態度もようやく減り、人にも優しくなりました。やりたいけど、できないという人の気持ちが良く分かるようになったからですね。子供時代は特に残極なサバイバル状態だったので、ふたご座の人を出し抜くような気質も相まって、能力でクラスメイトを見下していた態度がありました。それがブーメランで自分に返ってきた結果、自己肯定感を下げるしかなかったのでした。自業自得ですね。
最終的には今までの15年間はすべて間違っていた…!今までやってきた勉強も、コミュニケーションのやり方も、趣味の楽しみ方も、生きる態度や姿勢の全てが間違っていた!となりましたが、そこに至るまでなかなか降参できず、数年間は抗っていたので時間がかかりました。
冥王星は、素直に降参、参りましたと言えれば、奪うものも少なく、再生が早いはずです。冥王星の目的はいたぶる事ではなく、私たちを生まれ変わらせて逸れていた道の軌道修正を迫ることなのですからね。
後から思ったのが、たったの15年間の修正で良かったということ。キラキラ学校生活とは引き換えですけどね。これが30年分の軌道修正だったらもっと大変だったでしょう。あと、親の保護下にある年齢で良かったということ。メンタルがいくら絶望していようが、生活面はとても安定的で恵まれていましたから。感謝しています。生意気だったクソガキが、人にも優しくなり、当たり前に得ている恩恵にも気付き、謙虚になる事を徹底的に学べた期間でした。
高次元的価値観と人間のズレ
人間的にはどんなに辛い目に遭い絶望しても、高次の視点からすれば、変われて良かったね~くらいの物でしょう。
冥王星:だっていつまでたっても降参しないからさ、どんどん奪うしかないんだよね!さっさと変わってくれれば、こっちだってひどいことしないよ~><
人間:???
冥王星:君の人生には必要な軌道修正なのさ。さっさと運命を受け入れなよ♪
人間:もうひどいことしないで。お願い。
冥王星:いいよ。じゃあ要らないもの、さっさと手放してね。そうしないと奪っちゃうよ~。
人間:じ、時間をください。。。
冥王星:う~ん却下。はい奪いま~す。
人間:わかりました! 手放します。。私が間違ってました。。
冥王星:分かってくれれば良いんだよ♪
人間:ああ、これでおしまいだ~…………
あ、あれ?
なんか前より調子いいかも。
冥王星:ふふふ。