ずっと自由時間@占星術blog

宇宙や星や日常のこと

負けることで開く扉がある

 

初夏って良い季節ですよね~。暑くもなく寒くもないこの時期が一番好きなんです。風も気持ちいいですよね♪わたしはふたご座なので、この時期に生まれた事に非常に納得しております。な~んて言っていたら今日から関東甲信は梅雨に突入ですか?早いものですね。

 

さて、生まれた時期といえばですよ。このあたりで生まれたらハードモードだろうなぁ~と思うのは、山羊座の真冬の時期です。双子から見て、山羊はインコンジャンクト(150度)ですから、山羊の常識的な理屈にハマりたくなかったり、理解できなかったりして仲良くなるには努力が必要な関係なんです。まぁ、この関係で教育係よろしく手を焼くのはまちがいなくやぎ座でしょうけれど笑。今回はそんなわたしがやぎ座を理解するべく、身近に居るやぎ座さんについて考察したとにかくやぎ座スペシャルな日記です。

 

 

 

山羊座の考察はじめに

 

 

山羊座の支配星といえば、この世の王様「土星」です。社会のシステム・組織・規則・法律!この世で頭角を現すには何事も努力と忍耐の継続がなくてはならないのです。しかるべき順序を経て、しかるべき努力をし、しかるべき対策を練る。合理性を愛し、無駄をそぎ落とす。目的達成の為には様々な戦法を駆使し、粘り強く相手と交渉する。年長者は敬い、これまでの経緯や伝統を大切にする。何事も継続こそが力なり!はい!ごもっともであります!

 

なんか息が詰まりそうだけれど笑 反論すること?いいえ、まったくありません。これらはこの世で鉄板の法則です。正規ルートって感じでしょうか。この世界は夢ばかり思い描いても、山羊(土星)的な現実的な努力が出来なければ、3次元にはなにも出現させることが出来ません。ケーキ食べたいな♪と思ったら、自分でケーキを買いに行って目の前に準備しないことには食べる事は出来ません。この世界では思うだけで目の前にパッ♪っとは出てきません、普通は。(シンクロをバンバン起こすと、欲しいものが絶妙なタイミングでやって来たりしますが)普通は、夢を現実にするには唯一、行動するしかないのです。

 

 

そんな山羊座の支配星である「土星」は、魂を肉体に閉じ込める箱の役割もしています。体で言えば骨および外皮。家で言えば柱および壁。松村先生の著ボディーアストロロジーではこんな風に書かれています。

 

身体は大地から自然生成的に成り立ったものではなく、むしろ精神が地上に降りてきて、それに合わせて大地から引き寄せられた素材が、精神を模写するように形成されてきたものだと考えるならば、あるいは上から降りてきたものが、下から上がるものと合流し、互いが譲り合いながら、互いの意図を人間という中間存在に反映させたものだとすると、身体は生命の樹のようになるという事なのでしょう。(ボディーアストロロジーp207 著:松村潔)

 

この世の王様の栄枯盛衰

 

 

土星の発達年齢域は56歳から70歳です。一般的に社会的権威や社会的安定を手に入れる頂点がやって来て、この世的な栄華を極めます。サラリーマンで言うところの最高位のポストについてから、退職するまでにあたります。

 

で、山羊座からみずがめ座に移行するプロセスに、すごく重要なポイントがあります。常識が覆る瞬間を革命と言いますが、この世の王様である土星の努力と忍耐でも「負ける」瞬間が来ることを伝えているのが、やぎ座22度のサビアンシンボル「敗北を優美に認める将軍」です。ここで「敗北」が出てきます。

 

 

 

勝ちすぎは負けを育てる

 

この度数を持っている人が身近に居ますが、確かに彼は傍から見て「負け」に転じてしまったプロセスを歩んでいました。手に入れたと思ったら、持って行かれてるわけです。一生懸命、正攻法で努力して手に入れたのに、奪われちゃった。結果的に、失ってしまったということです。そんな彼を身近に見ていてはじめは不思議だったんです。なんでだろう?と。そして彼のホロスコープの中に、このサビアンシンボルを発見して納得しました。

 

うーん、じゃあシナリオ的に順調なのかぁ。困難、設定してるんだなぁ。頑張って頑張って、獲得した先が敗北??いかにも、らしいなあと思ったのでした。

 

で、彼を見ていて分かったのは、正攻法で勝ちすぎるということ。ああ、そうか、こうやって、その場を(相手を)支配しちゃうんだなあ、打ち負かしちゃうんだなぁと。その言葉に、矛盾がなく、筋が通り、合理的に説明できるほど、正攻法では勝つけれども、同時にひっくり返る芽を作ってしまうなぁと思ったわけです。こうなると、正攻法ではない、強硬手段によって、なんの秩序も無視した形で、裏切られる結果を育てる事になるのです。

 

陽が極まると陰に転ずるように、リーチ、そしてコンプリートすると、ひっくり返るしかなくなります。勝ちが続くと、負けに流れる。だから、やぎ座的な理屈は 正しかったはずなのに、一番欲しかったものを手に入れられなかったわけです。21度では勝つことを目標にそのやり方で、実際に勝てて良かったけれども、22度ではその先の「負ける」を通して魂を磨いていくシナリオなのでしょう。

 

山羊座22度【敗北を優美に認める将軍

 

より優れた成果を目指すために表面的な勝ち負けからは降りる人が多くなります。小さなことで負ける代わりにより大きなことで勝つ人が多いでしょう。仕事の成功などといったものには、もう飽きている人が多いかもしれません。

 

昔から物質と精神は相逆になっているという説があり、ドイツの精神指導家ルドルフシュタイナーは、物質と霊の世界で名前は反対になると主張しています。その理屈から考えると、集団社会で目に見える戦いに勝つというのは、精神面では敗北するという意味になるのです。シンボルに描かれた将軍は戦いに負けることと引き換えに、その心の高貴さを称えられ、精神的な意味での勝利を得たのです。

 

勝利に向かって生きるべきだという、こうした価値観に支配されている間は、人間がより高度な発展に向かう為の可能性をお互いに封じ合ってしまいますが、「将軍」は負けることで、より優れた可能性への抜け道を見出します。(愛蔵版 サビア占星術より 著:松村潔)

 

 

 

なにかが間違っていた、負けることで常識だけではない別の道が存在しているのでは?そんな気づきを経て、そこではじめて常識外の天王星へと意識が向かうことになります。常識じゃダメだったという「22度の負け=挫折」を通して23度以降のみずがめ座の扉が開き始めます。

 

 

 

ちなみに、息の長い人、バランス感覚のいい人は、勝ちすぎないように、寄付をしたり、負けどころを作ったり。奥さんの尻に敷かれてたり、みんなができることが致命的にできなかったり。時には損を引き受けたり、利益をみんなに還元したり。みんなが当たり前のように、得ているものを初めから持たなかったり。不本意な形で持ってかれないように自然と気をつけているような気がします。わざと極まらないように欠けを作っているような感じです。逆にエリート一族の中の「欠け」を引き受けてしまった人によって起こされる悲劇はよくニュースなどで見かけますよね。その話はまた後日。

 

 

水瓶座の時代を生きる

 

さて、やぎ座スペシャルと言いつつ、もうみずがめ座の話をしていますが、21度を折り返し地点として、22度以降はやぎ座でありながら、意識が既にみずがめ座に向いているのです。

 

現在、風の時代とか、みずがめ座の時代とかよく聞きますよね。風の時代と言われるのは、木星土星の重なり(コンジャンクション)がこれまで土エレメントで起こっていたのが、2020年12月に水瓶座で起こったからです。以降約200年は風エレメントで起こります。エレメントが変わるって事が時代の空気感が分かりやすく変わるって感じかなと解釈しています。私はふたご座なので、これまでの地の時代は結構しんどかったなあと思いますし、肌感覚として最近の方がとても生きやすいと感じています。

 

2020年はなぜ騒がれていたかというと、直前にやぎ座で冥王星も含めてトリプルコンジャンクションだったとかでした。2020年は社会の箱を冥王星が見事に破壊しましたものね。そして、2023年3月21日春分の日には冥王星みずがめ座入りすることで水瓶座の追い風が加速すると。そんなイメージです。旧体制的な思考だとしんどくなるかもしれませんね。でもそんな人も負けちゃえば次の扉が開くみたいですから、そんなに心配することもない様ですよ。

 

 

 

ざっくりいうと、ドロップアウトしてもな~んだ意外とハッピーじゃん!みたいな。こんなことなら早く下りれば良かったな。雨降って虹が出るみたいなね。そんな感じかもしれません。


話は変わりますが、わたし風鈴好きなんです。夏になると神社とかで風鈴が大量に吊るされている事があって、そろそろそんな季節だなあなんて思ったのでした♪